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今日をもう一度生きてみる?
演奏者たちと隔てられた空間に存在しながら、その中に入っていっていくつかのセッションが作り出したグルーヴの上に自分のギターの音を重ねる経験だなんて!どれほどワクワクしたことでしょう? ドキドキ、ドラムの音よりも大きく聞こえる自分の心臓の音、鼓膜ではなく体全体の響きで聞くサウンド。そして、一緒に共鳴する演奏者たち、仲間たち。恐らく彼女はあの瞬間だけは「ジョー・サトリアーニ」も「ランディ・ローズ」も羨ましくなかったでしょう。もしかしたら彼女は一生ギターを手放せないかもしれません。バンドってそんなものだから。