
今回、チェーンロックを買ったんだよね。
自転車用の錠がなかったわけじゃない。でも、前のはいつもバッグに入れて持ち歩かなきゃいけなくて面倒だった。バッグを変えると忘れて出かけることも多々あった。だから先週、自転車のシートポスト(サドルがついている金属の棒)に取り付けられるチェーンロックを注文したんだ。🚲
「ところが、ホルダーをシートポストに付けてもすぐに滑り落ちちゃうんだ。」
新しく買った製品にはチェーンロックを固定できるホルダーが付属していた。このホルダーをシートポストに2本のネジで固定すればいい。でも、私の自転車のシートポストが普通の自転車のより細いのか、固定してもホルダーが滑り落ちてしまった。家にあった厚紙のようなものを巻いて締めても同じだった。📎
「紙じゃダメだよ。」
おじさんはそう呟くと、釣り道具の店からふかふかで薄いマット素材のフォームを取り出してきた。ざっくりと目分量で切ってホルダーに当ててみると、不思議とサイズがぴったり合う。
「こうやって内側に巻けば滑らないよ。ネジを締めてみて。」🔧
私はナットを当ててボルトを力いっぱい締めた。
「いや、そんなに強く締めなくていいよ。ネジがきつくなったらそれでおしまい。」
ざっくり締めても大丈夫かな?やっぱりしっかり締めないと滑る気がするけど… こんなのは小学生でもわかる。でも、経験に基づく指示は無視しがたいオーラがある。🔍
「締めたら少し上下に動かしてみて。」
思ったよりしっかり固定されていて動かなかった。世の中には論理的な問題解決法が砂浜の砂粒より多いけど、やっぱり失敗しないのは豊富な経験からにじみ出た行動様式の一つだって私は知っている。🏆
あるインタビュアーがグラフィックデザイナーのポーランドにロゴを上手に作る秘訣を尋ねると、「小さくてもよく見えるようにデザインしないとね。」と答えた。そして、その一言がロゴデザインのすべてだと私は思う。🎨
「ありがとうございます。」
お礼を言って外に出ると、自転車に乗って新しく買ったチェーンロックをホルダーに押し込んだ。チェーンロックは軽快に「カチッ」と音を立ててホルダーのスナップインポートにしっかりと固定された。私は軽い気持ちで自転車に乗り、家へと走った。確かに後ろからガタガタする感じはなかった。🚴♀️
「これならハンマーを掛けても大丈夫だろう。」
ハンマーを持ち歩くことがないのが残念だった。後ろに付けて持ち歩く他のものがあるかなと考えながらペダルを漕いだ。特に思い浮かばなかったけど、それでも良かった。とにかくチェーンロックだけはバッグに入れて持ち歩かなくてもいいのだ。私は家に着いてから自転車を降り、チェーンロックがちゃんと固定されているか確認した。ところが、
「なんだ、滑り落ちているじゃないか?」
ホルダーがシートポストクランプまで下がっていて揺れなかっただけだった。私はおじさんに電話をかけた。📞
「これ、滑り落ちてきちゃうんですけど?」
….
「しっかり締めなきゃ。」
….
どうしてこうなったんでしょうか?おじさん。