オマカセとこだま返し

一緒に働いていた友達の一人が他の場所に行くことになり、ランチにその働く場所の近くにあるオマカセをやっている和食レストランに行った。🍣

会社の近くにこんな場所があるとは本当に思わなかった。レストランがある新築ビルはよく通っていた道沿いにあったが、1階のコンビニを除いてすべて入居を待っている空間だった。こんなビルの2階にレストランが、それもオマカセを提供する和食レストランがあるとは!🎉

こんな環境では「お、オマカセのお店がここにあるね。ちょっと食べてみようか?」ということは起こらないだろうに… ちゃんとした看板さえないのだから。私たちは動かないエレベーターを過ぎて階段を使って2階の和食レストランに上がった。確かにそこには、済州道のハルバンのように、イースター島のモアイ像のように、和食レストランが存在していた。

中に入ってみると、キッチン側にはシェフたちを見ながら座れるようにL字型のテーブルが置かれていた。そして、それが食事をできる唯一のテーブルだった。その前にはすでにかなり多くの人々が座っていて、私たちが座るともう席はなかった。一言で言えば「予約完了」

一体この人たちはどうやってこの場所を知って来たのだろうか?いや、それ以前に予約をした友達はどうやってここを知ったのだろう?不思議だったけど、お腹がすごく空いていたのでとりあえず食事から始めることにした。🍴

シェフは寿司の皿を渡すたびにネタの名前を教えてくれたが、マスクをしていたせいかよく聞こえなかった。でも、シェフの近くに座っていた友達のこだま返しのおかげで、毎回何かをちゃんと知って食べることができた。ありがたかった。実際そこまでしなくてもよかったのに。もちろんその友達もそこまでやるつもりはなかったようだ。でもいつの間にか、彼が親切をしているという考えは消えて、私たちはだんだんその友達をこのレストランで拡声器役のアルバイトをする店員のように扱っていた。シェフが何かを言うたびに人々はみなその友達を見つめ、その友達は毎回必死に聞いた内容を大きく私たちに伝えてくれた。彼のこだま返しは時給五千円が足りないアルバイトの叫びのように聞こえた。反面、シェフの声は二日間血を吸えなかった蚊の羽音と同じだった。それでも二人は不思議に調和していて、妙に似合っていた。まるでシャーロック・ホームズとその名コンビワトソンのように。🔍


そんな感じで8皿ほどが出た直後だった。さらに新しい皿が私たちの前に届き、シェフは何かをぼそぼそと呟き、友達は眉間にしわを寄せながらその声を聞くために必死になった。そして私たちに大きく叫んだ!

マグロのダリッサル

マグロに足があったんですか?
私は今日初めて食べました。


Comments

No comments yet. Why don’t you start the discussion?

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *