週末の午後

昨日一日中外にいたから、かなり疲れたみたいだ。起きて朝食を食べた後、長らく読み進められなかった本の第一章を手に取ったけれど、すぐに眠りに落ちてしまった。ラジオから流れてきたショパンのノクターンがそのまま夢のバックグラウンドミュージックになり、まるで起きなかったかのように朝の夢を続けていた。再び目を覚ますと午後1時。リストの「愛の夢」が周囲を満たしている。きっとこの曲のクレッシェンドのクライマックスで目が覚めたのだろう。今はピアニッシモでフェードアウトしながら、何事もなかったかのように… ☕️

再び眠りについたのは朝9時頃だったから、ほんとうにぐっすり眠ってしまった。ゆっくりと起きて、乾燥機に入れておいた布団カバーを取り出し、リビングの窓のそばのソファに広げて掛けておく。乾燥機が洗濯物の乾燥時間をどんなロジックで計算しているのかはわからないけれど、乾燥した洗濯物はまだ、食器洗い後の水切りラックで最後の水分を風に飛ばす前のキッチン用品のように、少し湿気を含んでいるから。

『まだもう少し、日光の下に座っていたいんだよね。』 🌞

と言っているように思える。他の洗濯物も柔軟剤と一緒に乾燥機に入れて、もう一度スタートボタンを押した。乾燥機はいつも通り適当に時間を設定して、ブーンと音を立てて回り始める。このくらいの作業が終わると、だいたい週末の午後になっている。たまに洗濯から始まらない日曜日もあるけれど、そのときはいつから午後なのかわからなくなる。習慣って怖いなぁと思う。 ☁️

『今日は本当に家にいよう』と思いながらコーヒーを淹れていると、ラジオは一曲も重複せずに次の曲を流している。それでもまだ窓を開けると心地よい風が流れ込んでくる夏の初めだ。窓の前に座ってぬるい風を感じながら、この夏も良い時間を過ごせればいいなと思った。🍃


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