7年の夜

7年の夜

感情の津波とそれが現実に与える嵐のような展開は、まるでパク・ボムシンの小説を読んでいるようだが、小説の中でその感情の主人公がパク・ボムシン自身だったのに対し、チョン・ユジョンはまさに架空の主人公たちであることが違っていた。
압구정벌레と夏

압구정벌레と夏

でも数年前の夏、信じられないほどの数の虫たちが강변역を支配したことがあった。駅の周りが暗くなり、プラットフォームの照明が点灯すると、地球上の虫たちが全て강변역に集まってきた。ニュースにもなるほどで、アナウンサーはその虫を「압구정 벌레」と言った。(なぜ「압구정 벌레」と呼ぶかは説明されなかったけど)
週末の午後

週末の午後

ゆっくりと起きて、乾燥機に入れておいた布団カバーを取り出し、リビングの窓のそばのソファに広げて掛けておく。乾燥機が洗濯物の乾燥時間をどんなロジックで計算しているのかはわからないけれど、乾燥した洗濯物はまだ、食器洗い後の水切りラックで最後の水分を風に飛ばす前のキッチン用品のように、少し湿気を含んでいるから、『まだもう少し、日光の下に座っていたいんだよね。』と言っているように思える。
盗む

盗む

カメラのメカニズムにあまり興味があるわけでもなく、毎日肩が落ちるほどの巨大なレンズとカメラを持ち歩く気力もないんです。そんな私が写真を撮る理由はただ一つ。たまに美しい瞬間に出会うとき - 瞬間をキャプチャしたジオラマをガラスの箱に収めるように、最後の筆致を終えた油絵にフィキサチブを振りかけるように - そのシーンをそのまま手のひらサイズのスクエアに収めておきたいからなんです。
ヴァージニア・ウルフの庭(モンクスハウスの庭の物語)

ヴァージニア・ウルフの庭(モンクスハウスの庭の物語)

この本を読みながら、ヴァージニア・ウルフと彼女の夫レナードが心を込めて年々育ててきたモンクスハウスの庭が、一つの小宇宙のようだと思いました。彼らはまるでそこに生まれたかのように生活し、より良い場所にするために絶えず努力し、その中で平和を見出し、その中で死を迎えました。

村上 T

「ラオスに一体何があるの?」や「ザ・スクラップ」程度に退屈でした。でも、春樹のエッセイを初めて読む人にもつまらないと断言するには少し自信がありません。彼の文章にあまりにも慣れ親しんでいる私にだけ当てはまる退屈さかもしれないからです。いつも繰り返されるウイスキー、ジャズ、マラソンの比喩に新しさを感じられなくなって退屈だったのかもしれませんが、それとは少し違う理由があったのかもしれません。その話をもう少ししてみると...
チーズとバター

チーズとバター

友達が尋ねた。 'チーズ' 聞いたことある? ....食べたことしかないよ。🍴 それはさておき、BTSの「Butter」はマイケル・ジャクソンが歌っても本当に似合いそうだと思った。もしそうだったら、国内チャートではオーマイガールの「Dun Dun Dance」が1位になれたかもね。でも、「バター」というミュージシャンがいることを知ってますか?「Butter」を検索していて誤ってタッチして知ることになったんだけど、そこで聴いた彼の「Last Month」って曲もなかなか良かった。もしこの曲をBTSが歌っていたら、ビルボードHot100に入れたかな?どうだろう?
オマカセとこだま返し

オマカセとこだま返し

そんな感じで8皿ほどが出た直後だった。さらに新しい皿が私たちの前に届き、シェフは何かをぼそぼそと呟き、友達は眉間にしわを寄せながらその声を聞くために必死になった。そして私たちに大きく叫んだ。
次の失恋はもっと楽になるよ

次の失恋はもっと楽になるよ

たまに何か話してほしいという表情で順番を譲る人もいるが、その時はとても難しい問題の証明のために空の黒板の前に立つ学生のように困ってしまう。私が言えることは「大丈夫になるよ」くらいだ。ただ、簡単には大丈夫にならないだろう。でも、いつか必ず大丈夫になる。🌸