Posted inコンテンツ消費者 国境の南、太陽の西 好きな気持ちはあるけど、それが何かまだ分からない少年は、ただ状況的感覚だけを使ってその感情を誠実に表現する。まだ明らかになっていない現象の周辺データを記録する科学者のように、好きな曲の英語歌詞を意味も知らずに発音通りに書き取る小学生のように、少年は自分が見て感じて想像したことを誠実に記録する。 Posted by Kurt Lee June 15, 2026Tags: 国境の南太陽の西, 村上春樹
Posted inコンテンツ消費者 『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』と作家の基本技術 個人的に惹かれない本は容赦なく下す性格で、ほぼ中途退場マニアレベルです。時には本を途中で下すために読書をしているのではないかと思うことすらあります。測定針が右端まで振り切れる天上の‘T’として「読んでみれば何か良い点があるだろう」という温かい考えをしたこともありません。そんな意味で村上春樹は私にとって少し特別な作家です。 Posted by Kurt Lee May 18, 2026Tags: エッセイ, 作家の基本素養, 多崎つくる, 巡礼の年, 村上春樹
Posted inコンテンツ消費者 愛を語るときに私たちが話すこと – レイモンド・カーヴァー 一般的な小説で3人以上が対話を交わす場面を見るのは簡単ではありません。その理由はシンプルで、それを文章で構成するのが難しいからです。伝えたい話だけを線形的に構成する文章が多い理由も単純で、その方法が文章を書くのに容易だからです。 Posted by Kurt Lee April 24, 2026Tags: レイモンド・カーヴァー, 愛を語るときに私たちが話すこと, 村上春樹
Posted inコンテンツ消費者 ミミズクは黄昏に飛び立つ 望むときにいつでも文章を書き始めることはできるかもしれませんが、物語がふわふわと浮かんできて、書きたくてたまらない状態になるまで待つこと。雨を待つ傘商人のように、秋の収穫を待つ農夫のように、水面上の浮きが動くのを待つ釣り人のように、そうしてさまざまな素材が頭の中で物語の塊としてまとまるのを待つ姿勢が必要なのです。 Posted by Kurt Lee April 21, 2026Tags: ミミズク, ミミズクは黄昏に飛び立つ, 川上未映子, 村上春樹
Posted inコンテンツ消費者 『街とその不確かな壁』を覗いてみる 好きな作家の新作を楽しむ時間は、まさに私だけの祭りの時間でした。しかし、個人的には新作の『街、その不確かな壁』は期待に応えられない作品だったと言いたいです。『世界の終わり』の物語の新鮮さは初の中編で味わい、描写のための味わい深い文体や表現は『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』で既に接していたからです。 Posted by Kurt Lee March 28, 2026Tags: ハルキ, 世界の終わりとハードボイルドワンダーランド, 村上春樹, 街その不確かな壁
Posted inエッセイ 日記 2023-9-13 雨が降ったり急に暑くなったり、また風が吹いて雨が降る。秋だね、まだじゃないねと思っているうちに、突然冬がすぐそこに立っているだろう。夏はいつもこんな風に騒がしく去っていく。 Posted by Kurt Lee March 24, 2026Tags: カスタムコーヒー, ノートパソコン容量, メモリ, モレスキン, 村上春樹, 都市とその不確かな壁
Posted inコンテンツ消費者 映画 vs 小説、ドライブ・マイ・カー 付け加えられた物語や叙述が、淡々とした平和な映像の上にポケットの中の釘のように跳ね上がり続けた。そして、それがとても不快だった。 Posted by Kurt Lee September 23, 2025Tags: ドライブ・マイ・カー, 日本映画, 村上春樹, 濱口竜介
Posted inコンテンツ消費者 翻訳書の作家は翻訳家? だからと言って「シドニー!」の翻訳がはるかに優れているという話ではなく、どちらにしてもあまり面白くなかった。 Posted by Kurt Lee August 15, 2025Tags: 勝利より大切なこと, 村上春樹
Posted inコンテンツ消費者 村上 T 「ラオスに一体何があるの?」や「ザ・スクラップ」程度に退屈でした。でも、春樹のエッセイを初めて読む人にもつまらないと断言するには少し自信がありません。彼の文章にあまりにも慣れ親しんでいる私にだけ当てはまる退屈さかもしれないからです。いつも繰り返されるウイスキー、ジャズ、マラソンの比喩に新しさを感じられなくなって退屈だったのかもしれませんが、それとは少し違う理由があったのかもしれません。その話をもう少ししてみると... Posted by Kurt Lee May 20, 2025Tags: 書評, 村上T, 村上春樹
Posted inエッセイ 春の始まり 貸出カウンターで受け取った古いアガサ・クリスティのクラシックは、まるで「あなた、遅すぎませんか?」と皮肉っているようだったが、私はすでにこの本を小学校のときに読んでいた。その頃にはコナン・ドイルやモーリス・ルブラン、アガサ・クリスティ、そしてガストン・ルルーやエラリー・クイーンといった周辺作家の作品もすべて制覇し、大人になったら探偵になるか怪盗になるか真剣に考えていた。もちろん今は探偵でも怪盗でもなく、ただの通りすがりの人のように生きているけれど。 Posted by Kurt Lee March 19, 2025Tags: アガサクリスティ, ゼロに向かって, 村上春樹