
オスカー・ワイルドがそう言ったことがある。
生きることはこの世で最も珍しいことだ。大多数の人々はただ存在しているだけだ。
To live is the rarest thing in the world. Most people exist, that is all
彼は確かに自分が「生きている」と感じていたのだろう。そうでなければ、こんなことは口にしなかっただろう。実際、この文章を聞いた途端、言葉の間から傲慢さが溢れ出すような気がしたし、彼の書いた『幸福な王子』を読んだときも同じような感情を抱いた。『幸福な王子』は町の塔の上の王子の像 – 人間でさえない – が下を見下ろし、困っている人々のために自身の装飾をツバメを通じて一つずつ贈る感動的な物語だ。しかし、私はこの物語の慈悲深い王子の善行を見ながらも、なぜか気分がすっきりしなかった。こんな感じかな?😊
美味しいものを食べて「美味しいけどちょっと…」と言いたくなる、
その子は確かに良い子だけど「でも、ちょっと…」と思ってしまう、
そんな感じ。
もう一度言うけど、美しい物語であることは間違いない。でも、まるで自分が世の中を見下ろせる唯一の存在であるかのように思っている王子もどうかと思ったし、そんな傲慢さの実現のために自然に搾取されていたツバメも哀れだった。何よりも、そんな状況を批判するにはあまりにも美しく包装されているのが問題だった。批判を根本的に遮断するストーリーというか?🤔もちろん、多くの子供たちを善の道に導いたかもしれない物語を、私が偏見を持って見ているのかもしれない。私が俗物なのか?そう思うとなんだか少し申し訳なくなって、オスカー・ワイルドの美談でも探してみようかとネットを漁っていたら、彼の別の名言(?)に出会ってしまった。
善良であるより美しい方が良い。しかし、醜いより善良である方が良い。
It is better to be beautiful than to be good. But it is better to be good than to be ugly.
やっぱり私の直感が正しかったみたいだと思った。
