アンコール禁止

友達と私の一部を不思議に共有していた部活のロッカーから長い間取り出さず、今では私のものなのか彼のものなのかわからなくなってしまった物のような曲、ブロッコリーあなたさえの

アンコール禁止

この曲のイントロのギターは、私をすべてが不器用だった頃へと導く力を持っている。🌟


ブロッコリーあなたさえが『アンコール禁止』EPをリリースしたのは2007年でしたが、私がこの音楽を初めて聴いたのはそれから十年も経ってからでした。何年だったかは覚えていませんが、その頃私は春が来るまでなかなか去らなかった冬にうんざりしていました。それは確かに覚えています。春だと思って少し薄い服を着て出かけると、一日中不快に体が冷え、家を出るとき暖かさを感じてもう春が来るのかと思えば午後に雨が降り地面の温度を下げました。それくらいなら地球が再び氷河期に入るのかもしれないと思ったほどです。❄️

そんなある日、何ヶ月も閉じられていた部屋の窓を少し開けると、その隙間から母の腕のように温かくて心地よい風が入り込んできました。その風は窓の外と部屋の中をひとつに結び、一体となったその空間はすでに春に満ちていました。その時、机の上のスピーカーから流れていた曲が『アンコール禁止』でした。🌸

ダメだよ 終わってしまった歌をもう一度歌うことはできない
みんながそう願っているとしても
これ以上僕をみじめにしないで
掴むふりならここまででいい

お願いだから心をときめかせてくれるように見つめないで
何もなかったかのようにすれ違っていく未練だと知っている
どんなに愛してると言ったとしてももう戻ることはできない
その時の心が呼んだからといって戻るのか?

どうやら戻ることはできない
何の表情もなくこんなことを言う
そんな僕が残酷なのか?

お願いだから心をときめかせてくれるように見つめないで
何もなかったかのようにすれ違っていく未練だと知っている
どんなに愛してると言ったとしてももう戻ることはできない
その時の心が呼んだからといって戻るのか?

どうやら戻ることはできない
何の表情もなくこんなことを言う
そんな僕が残酷なのか?

どうやら君でなければダメそうだ
こんなことを言う自分がみじめなのか?
それなら僕はどうだったのか?

どうやら戻ることはできない
何の表情もなくこんなことを言う
そんな僕が残酷なのか?

ダメだよ 終わってしまった歌をもう一度歌うことはできない
みんながそう願っているとしても
これ以上僕をみじめにしないで
掴むふりならここまでがいいと思う

胸が痛む別れの歌だったけれど、私にはこの曲がしつこい冬がもう春を覗くことはできないという話をしているように感じられました。その日以降、冬が跡形もなく消えてしまったのはもちろんです。その時からこの曲は私のプレイリストの中で最もよく登場する曲の一つになりました。しつこい冬がその年も必ずやって来ましたが、この曲の主人公の男性は二度と彼女に会うことはできなかったでしょう。🌿

楽器とボーカルトラックの間に一枚の紙を挟む隙間もない最近の音楽も魅力的ですが、私は宇宙空間や量子真空の間を漂うような余白のある音楽がもっと好きです。前者が大規模なコンサートの観客になった感じなら、後者は小さなステージだけど私が主人公になったような気がします。どうやら観客より主人公の方がかっこいいですね。✨

そんな音楽を聴くと、たまに滑らかではないけれどきれいな角のようだった昔の自分に出会うことがあります。未熟だったけれどそれなりに良かった自分。ホンデの極東放送局の下のブルースハウスで日が暮れるまでロックを聴いていたのは少し止めたいけれど、全部うまくいくよと励ましたくなります。もちろんあまりうまくいかなかったけど。


今年も過去のあの時のように冬がしつこかった。だから三月から『アンコール禁止』を時間があるときに何度も聴きました。冬を早く押し出すことはできなかったけれど、その中で春を待つ力を与えてくれた曲。普遍的な芸術というタイトルに最もふさわしいと思うこの音楽で、もっと多くの人が一緒に癒されることを願っています。🌷

Comments

No comments yet. Why don’t you start the discussion?

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *