サンフランに定着したばかりの頃、友達がラスベガスで開催された会社のカンファレンスに行く途中に寄ったことがある。私もこの場所をよく知らない頃だったので、レンタカーを借りてあちこちを初心者のように一緒に歩き回り、帰る前日の最後の夕食を食べていると、友達がラスベガスに一緒に行かないかと誘ってきた。
「Expediaで飛行機とホテルを最安値で予約できるんだよ?」
彼はそう言った。『それで怠け者の私がついて行くと思う?』と心の中で思いながら、特に考えもせずにそのアプリをダウンロードして、飛行機とホテルを検索してみた。
『ホテルが無料だね…』
そうだった。ホテルの宿泊費が無料だったのだ。もちろん、その代わりにリゾート料金が1日25ドルずつ追加されるが、その程度ならほぼタダも同然だ。サンフランに初めて到着して家を見つけるまで1日300ドルも払ってホテルに泊まっていたことを思い出した。さらに、ここではカンファレンスが開催されると、部屋にゴキブリが飛び交うようなホテルでも1日の宿泊費が2000ドル以上に跳ね上がってしまう。それなのに25ドルとは、サウナの料金よりも安いじゃないか。しかも、サンフランシスコからラスベガスは近いので航空費も安かった。
だから友達について行った。✨
大学時代、面倒くさくて合宿にもあまり行かなかったけど… 友達について行く最大の理由はラスベガスのホテルの宿泊費が25ドルであることではなく、サンフランのホテルの宿泊費が300ドルであることだった。
友達とラスベガスに夜中に到着したが、その場所はとても暑かった。砂漠の真ん中だから暑いのは当然だけど、本当にこれほどとは思わなかった。友達の会社がここでカンファレンスをよく開催するので、彼はこの地域にとても詳しかったが、知ったかぶりで喋り続けるのがどうも気に入らない。
夜はとても暑いね。(到着した時点で既に分かってた)
昼も冗談じゃないくらい暑い。(十分予測可能)
ここホテルはすごく大きいんだって…(私には目がないの?)
カジノがみんなを養ってるんだよね。(興味なし)
ここに来たらヨセミテに絶対行くべきだよ。(グランドキャニオンだろう)
そこで数日過ごした結論は、ラスベガスではショーを観るのが一番だということ。もちろん私はショッピングがあまり好きではなく、自然を見て楽しむこともなく、ギャンブルは朝早く起きることよりも嫌いな人間だということを参考にする必要がある。
巨大なベラージオの噴水ショーもトレビの泉観光と大差ないように見え、綺麗だと言われるホテルも全てミュージカルやオペラのセットのようで高級感は感じない。夜も昼も暑すぎて外を歩き回りたいとも思わない。おかげで選択肢がショーを観ることしかなかったが、友達が勧めてくれた『カショ』や『オショ』はサーカスで昔ソウルでたまに見られたという『首が長くて悲しい女』が登場するサーカスのように興味を引くテーマでもなかった。私がこんなに趣向がはっきりしている人間だったとは… なんだか主体的な人間になった気がして誇りに思う。😌
でも、ベガスのサイトを見ると他にも数十のショーやコンサートが掲載されているので、怠け者で特に興味がない人でも興味を持つショーを選ぶのは難しくない。その中で私が選んだのは『Rock Vault』で、チケットを買う時は普通のミュージカル俳優たちがロックをテーマにしてぎこちなくパフォーマンスするショーだと思っていた。でも、気分転換には十分だろう。私はロックマニアだから。時間に合わせてホテルに行って入場券を受け取り、劇場に入ると、小さな劇場に静かに置かれたドラムセットを見ていると心が落ち着いた。🥁
ショーが始まり、俳優が出てきてしばらく会話が続いた後、ついに演奏のシーンが始まった。LAメタルが流行していた時のファッションで登場する俳優たち。長い髪にたてがみのついた革パンツ、じゃらじゃらしたチェーンに筋肉のない体型までも昔のまま再現していた。
最初の曲はThe Doorsの『Light My Fire』。でも何かサウンドが違う。🎸ギターの演奏スキルもすごく、ボーカルも怪物みたいで、何か違和感を感じ続けていた。あの技術でどうしてミュージカル俳優をやっているのだろう。(ミュージカル俳優を貶めるわけではない。ミュージカル俳優にしては微妙に不足している)アメリカ人は音楽性が違うと言うけど… 確かにAT&Tパークの隣でお金を集めて歌っているホームレスも歌が上手かった。でも、
『これはちょっと格が違うね?』
レベルがものすごかった。年配に見えるけど、あれくらいならメインストリームでも堂々と競争できそうだった。疑いが晴れない中でRolling Stonesの『Honky Tonk Woman』のイントロが演奏され、別のボーカルが出てくるのだけど… あれ?あの人は
『マッコリー・シェンカー・グループのRobin McAuley?』
年老いたように見えたが間違いなかった。その後、詳しく見てみると、隣でハンマーリングをしているギタリストはHeartの『Howard Leese』で、カウボーイハットをかぶったベースはBon Joviの『Hugh McDonald』だった。Asiaのドラマーだった『Jay Schellen』、伝説のQuiet Riotのボーカルだった『Paul Shortino』が黙々とドラムを叩き、歌を歌っている。出てくる人々はみんな過去に素晴らしかったミュージシャンだった。🎶

20曲以上が演奏され、ジミ・ヘンドリックスからヴァン・ヘイレンまで上り詰め、名曲ばかりを聞かせてくれた。観客は一緒に歌い、歓声と拍手が止まらない。Heartの『Alone』やDef Leppardの『Pour Some Sugar on Me』を一つのステージでこれだけのクオリティで一緒に聞けることは本当に素晴らしいことで、今後もこんな経験はラスベガスに再び来ない限り経験できないだろう。🎤
普通、こんなレジェンドの公演なら大きなステージで行うため、普通の席ではイヤホンで聞くよりも劣るだろうけど、ここは小さくてそのサウンドを思う存分体で感じ取ることができる。4人のボーカルと7〜8人のトップセッションが次々と舞台を準備するが、このクオリティで互いに息を合わせられるのは彼らだからこそ可能だろう。生涯音楽で勝負してきた職人たちの実力と自尊心がアンプを通じて増幅され、再びスピーカーを通じて空気を押し出して私の体を揺さぶった。🎶
公演が終わり外に出ると、テーブルに伝説のミュージシャンたちが一列に座って観客と交流している。会社の役員、ビジネスマン、あるいは退職した観客でも若き日の英雄の前では20代の少年になるのだ。そこで記念品を買うとミュージシャンたちがサインをしてくれるが、商売っ気という考えはまったく湧かなかった。
帰り道にマッコリー・シェンカー・グループの『Anytime』を聴きたくてApple Musicを検索したけどなくて聴けなかったので、Appleにはもっと頑張ってほしい。(今は入っている) 公演を思い返しながらホテルに戻る途中、ジミ・ヘンドリックスの曲でギターを燃やすパフォーマンスをしてくれたらどうだったかとちょっと考えたけど、やっぱりホテルが火事になると困る。
その後、AT&Tパーク近くを通り過ぎるとAC/DCが公演をしていた。ちょうどRock Vaultで聴いた『Highway to Hell』を歌っていて、その時のことを思い出して心臓がドキドキしたという話。🎸