[書評] 司書、苦労

[書評] 司書、苦労

司書という職業を持つ人々の日常を平易に描いた文章だ。圧倒的な筆力の文章が続いたり、溢れる面白さに目が離せなくなるような本を期待しているなら、『司書、苦労』は答えではない。基本的に文章を美味しく書く作家ではないからだ。文章が退屈な本は好まないため、個人的な嗜好とは遠い本で、雑誌の中に紛れていたら、次の記事へあっという間に進んでしまったかもしれない。漢江図書館の推薦図書だったのは、同じ職業を持つ者への礼儀だったのだろうと考える。でも、穏やかに他人の人生を体験するだけでも読書の価値が十分にあると考える人も確かにいるはずだ。私は確実にそうではないけどね。
これから何度満月を見ることができるだろう

これから何度満月を見ることができるだろう

この本の後半には作家ではなく、この本を作るために坂本龍一とインタビューをした鈴木雅文のエピローグが載っているが、本文を読んでいる時は冷静であろうと努めたが、この文を読んでいるうちに結局心が崩れてしまったという話。💔

村上 T

「ラオスに一体何があるの?」や「ザ・スクラップ」程度に退屈でした。でも、春樹のエッセイを初めて読む人にもつまらないと断言するには少し自信がありません。彼の文章にあまりにも慣れ親しんでいる私にだけ当てはまる退屈さかもしれないからです。いつも繰り返されるウイスキー、ジャズ、マラソンの比喩に新しさを感じられなくなって退屈だったのかもしれませんが、それとは少し違う理由があったのかもしれません。その話をもう少ししてみると...
なぜあの病院にだけ患者が集まるのか?

なぜあの病院にだけ患者が集まるのか?

著者は病院のマーケティングを支援する専門家で、自身の経験を基に病院マーケティングについて記述している。しかし、その内容はマーケティング全般に応用可能な話で、基本的な内容をエピソードに基づいてわかりやすく説明している。
だからラジオ

だからラジオ

そんな記憶の背後に「ラジオ作家がいたんだな」と気づきましたが、本は思ったほどものすごく面白いわけでも印象深いわけでもありません。ラジオ作家としての苦悩や人生哲学が込められているものの、全体的に穏やかで静かです。おかげで結構短い本なのに、長く読んでいた気がしますが、好みに合う方にはそれなりに楽しめるのではないかと思います。
動物への人間のマナー

動物への人間のマナー

著者は、世の中の変化は『良い質問』を投げかけることから始まると言いました。問題を解決できればさらに良いでしょう。しかし、たとえ問題を解決できなくても、問題意識を持ちこれを公論化すれば、いつか誰かによって答えが見つかるかもしれません。共感を得られる『良い質問』は、客観化され一般化されなければならないでしょう。著者は、人々が動物を好きだからではなく、それが『正しいから』変化を求める人が増えることを望んでいます。