村上 T

「ラオスに一体何があるの?」や「ザ・スクラップ」程度に退屈でした。でも、春樹のエッセイを初めて読む人にもつまらないと断言するには少し自信がありません。彼の文章にあまりにも慣れ親しんでいる私にだけ当てはまる退屈さかもしれないからです。いつも繰り返されるウイスキー、ジャズ、マラソンの比喩に新しさを感じられなくなって退屈だったのかもしれませんが、それとは少し違う理由があったのかもしれません。その話をもう少ししてみると...
なぜあの病院にだけ患者が集まるのか?

なぜあの病院にだけ患者が集まるのか?

著者は病院のマーケティングを支援する専門家で、自身の経験を基に病院マーケティングについて記述している。しかし、その内容はマーケティング全般に応用可能な話で、基本的な内容をエピソードに基づいてわかりやすく説明している。
だからラジオ

だからラジオ

そんな記憶の背後に「ラジオ作家がいたんだな」と気づきましたが、本は思ったほどものすごく面白いわけでも印象深いわけでもありません。ラジオ作家としての苦悩や人生哲学が込められているものの、全体的に穏やかで静かです。おかげで結構短い本なのに、長く読んでいた気がしますが、好みに合う方にはそれなりに楽しめるのではないかと思います。
動物への人間のマナー

動物への人間のマナー

著者は、世の中の変化は『良い質問』を投げかけることから始まると言いました。問題を解決できればさらに良いでしょう。しかし、たとえ問題を解決できなくても、問題意識を持ちこれを公論化すれば、いつか誰かによって答えが見つかるかもしれません。共感を得られる『良い質問』は、客観化され一般化されなければならないでしょう。著者は、人々が動物を好きだからではなく、それが『正しいから』変化を求める人が増えることを望んでいます。