
匿名のカカオトークチャットで、野良猫の虐待写真や動画が共有された事件がありましたね。これに対して、ソウル警察は動物保護法違反の疑いで容疑者の身元を特定するため、カカオに捜査令状を申請しました。こんな人たちと同じ社会に住んでいるなんて、ただただ驚きです。😞 このチャットルームを作った人々を処罰すべきだという国民請願に20万人以上が賛同したというのが、せめてもの慰めです。
私たちは同じ種内での差別については、今やある程度の問題意識を持っています。そして、人として互いに持つべき基本的な礼儀や尊重の期待水準もどんどん高まっています。でも、地球には人間だけが住んでいるわけではありません。そして、あまりにも当然のように、すべての種にはそれぞれの存在価値があります。💫 上記の事件のように、考えや判断が可能であることが他の種の上に立てる免罪符ではないことを知らないふりをする人々を時々見かけるのですが、その度に胸が詰まる思いです。
今年初めて読む本を何にしようか考える間もなく、新年早々私に届けられた本がありました。それは、動物保護市民団体や国会議員室で動物政策業務を担当し、現在は地方自治体で動物保護業務を担当しているイ・ソヨンさんの『動物への人間のマナー』でした。昨年末、私の愛読しているニュースレターで紹介されていた本のタイトルが気に入って、無心で応募ボタンを押したら当選してしまいました。
普通の表紙に正直なタイトルで、特に目を引くわけではない本。でも、この動物エッセイを読んでいると、動物を愛し彼らと共に歩みたいという著者の真心に心が温かくなります。😊 普通、好きなものについて話すときはバランスを保つのが難しいものですが、著者は高貴な鶴のようにバランスを崩さずにテーマを見つめています。それが特異でした。一言で言えば、教養が溢れていますよね。
著者は、世の中の変化は『良い質問』を投げかけることから始まると言いました。問題を解決できればさらに良いでしょう。しかし、たとえ問題を解決できなくても、問題意識を持ちこれを公論化すれば、いつか誰かによって答えが見つかるかもしれません。共感を得られる『良い質問』は、客観化され一般化されなければならないでしょう。著者は、人々が動物を好きだからではなく、それが『正しいから』変化を求める人が増えることを望んでいます。
この本には、著者が動物保護市民団体、国会議員室、そして地方自治体で働きながら出会ったエピソードを中心に、穏やかな著者の声を読者に丁寧に伝えています。静かでありながら力強く。📚 読むうちに『良い人にならなきゃ』と思うようになったなら、この本の重みが少しは伝わるでしょうか?15歳になった彼女の愛犬エピソードを読むと、早く家に帰って『マンゴー(私の家の愛犬です)』に会いたくて何も手につかなくなります。
最後に、著者の言う通り、動物保護法が定めた義務と責任を果たして生きる人々のために、国家予算で動物保健所が運営されることを願います。そうすれば、お年寄りも動物病院の費用を心配せずにペットと幸せに暮らせるでしょうか?そうであるなら、今まで払った税金が全く惜しくないと思います。
動物を好きな方々、そして動物をそれほど好きでない方々に、今年初めておすすめしたい本、『動物への人間のマナー』です。