ボランティア活動とサイコロ

子供たちの狂気

少し前、ボランティア活動に行ってきた。テーマは「子供の経済教室」で、ボードゲームを通じて子供たちが経済活動の概念をつかめるようにする、意義ある取り組みだ。今回の対象は小学校5~6年生の子供たちで、女子2グループ、男子3グループ、合計約30人が教室に集まっていた。

これまで子供たちは映画やフェイスブックで見るような整った賢くて可愛い姿だけを見てきたので、無口で恥ずかしがり屋の魂がいっぱい集まっていると思っていた。しかし、到着してみると、最初に来ていた男子生徒が筆箱からカッターを取り出し危険に振り回し、講義が始まるや否や大声を上げ始める。まるでサイコドラマのクライマックスシーンのようだ。

ざっと教育が終わり、慌ただしい中でついにボードゲームが始まる。私はそのゲームをリードしつつ銀行役も務めなければならないため非常に緊張している。しかし、子供たちが私を見る表情は意地悪いっぱい。「みんな、もう少し優しくしてよ。」と心の中で話しかけてみるが、子供たちの表情は依然として冷たい。

それでも子供たちは大人よりは優しいだろうから、ゲームが始まれば大丈夫だろう。でも、始まるや否やサイコロを壁に投げながら叫ぶ子がいた。

「僕が一番遠くに投げるんだ!」

え、なんで?理解できない。隣に座っている不良っぽい女の子は何かにつけて文句を言い、自分が引いたイベントカードで前の子が得をすると、苛立ったのか荷物を持って出て行ってしまった。その隣の子は、誰が出て行こうが関係なく、ゲームのルールが不公平だと言いながら他のチームが投げるサイコロを握りしめて返さない。

「それはダメだよ。さあ、こっちにちょうだい。」

と言いながらその子の手からサイコロを取ろうとすると、なんで手をつかむんだと通報すると言う。はは、僕もつかみたくないよ!

ゲームはいつの間にか中盤に差し掛かり、一つのチームが大きくリードすると、子供たちの集中力が急激に落ち始めた。銀行に10万円預けると言って30万円と書いたり、3マス進むべきところを4マス進んでサイコロがそう出たと言い張ったり、その間に銀行を荒らす金髪の子を見て本当に横腹にニーキックを入れたくなった。額には汗が雨のように流れ、体はすでに午後6時ごろのコンディションになってしまう。その時、全体の進行役の声が聞こえた。終わったのかな?

「3周だけ回って終わりにします!」

嫌だ!1周でも倒れそうだ!でも、私は仏になった気分で自分に語りかけた。

「これを耐えれば、世の中で耐えられないものはないはず。元気出して…」

3周だけ耐えればいいと決心した途端、次の番の子がサイコロを講堂の前の黒板に投げていた。

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