会者定離

今日はいつもより少し早く建物に到着した。ロッカーからキーボード、マウスなどを取り出し、席に着くとパズルのように一つずつ繋げていく。時々、同じことを繰り返していることにふと気づく瞬間があり、『一体どれだけこの仕事をしてきたんだろう?』と考える。ロッカーの使用はもう四年目だ。モニターが明るくなるのを確認して、机の隅に置いてあったカップを手に取る。昨日そのままにしておいたためにコーヒーが乾いてしまったカップを水で湿らせて洗い、マシンでコーヒーを淹れた。コーヒーが挽かれる騒々しい音とともに、淡いコーヒーの香りが周囲に広がる。
クリスマスイブにしては静かな朝だけど、いつも賑やかだったわけでもない。休暇を取った人が多いのか、10時を過ぎてもオフィスは閑散として寂しかった。データをたくさん貼り付けて頭を絞っていたエクセルを再び開き、昨日午後の戦闘記録をたどっている時に、常務がメッセンジャーで少し席で会おうと言う。

‘今日までなんです。’

それはどういう意味だろう?

‘一生懸命やったから後悔はないです。’

いつも通り淡々と話しているけど、普段とは違うことは確かにわかった。

‘社長とランチを食べて、すぐに地下駐車場から出ようと思います。私から連絡したら、ここに置いてある荷物を持ってきてもらえますか?’

いつになったらこんな時にどんな言葉をかければいいのか分かるようになるのかな?

常務が少し先に出て行き、私も友達と近くで昼食を取る約束をしていたので、すぐに建物を出た。朝はかなり寒かったが、午後になってからか天気がだいぶ和らいでいた。冬に建物の中より外が暖かいこともあるんだな。世の中には体験しているけど理解できないことが一つや二つではなく、そういうのがそれほど重要なことでもない。私は約束の場所に向かってゆっくり歩き始めた。レストランに先に到着した私は、友達がメッセージで教えてくれたメニューを注文した。慌てて入ってきた彼女は、席の横でコートを脱ぎながら話す。

‘焼き餃子も頼んでいい?’

もちろんいいよ。実はもう注文してある。私たちは牛肉ラーメンを食べながら、お互いに会社の話を一つ二つ共有した。彼女はチーム長の話をして、私は常務の話をした。自分が話しているのに他人の話を聞いているような不思議な気分。


常務は私が知っている人の中で最も一生懸命に働いていた人だ。そうして1年中休暇もまともに取れず、先週の木曜日ごろ今年初めて半休を取った。それが私が覚えている唯一の休暇だった。

‘ただ1日休むんだよ。半休は建物を出た途端に終わってしまうからね?’

無言でにっこり笑う常務。でも翌日、私は素敵な休暇の話を聞いた。常務は家に帰るとすぐに楽な服に着替え、試験が終わって早く帰ってきた娘としばしばとした話をしたそうだ。かなり話をしたのにまだ外は明るく、それがとても良かった。窓枠に反射して輝く日差しに幸せを感じた。平日の日差しの下でオフィスではないというだけでも新鮮だった。簡単におやつを分け合った後、娘は友達に会いに出かけ、常務はソファに横になってテレビをつけた。そして、購読しているけどちゃんと観たことがなかったNetflixを開いた。キュレーションされるタイトルをナビゲートするだけでも楽しかった。そうしてしばらくの間映画の紹介スチールカットだけを見ているうちにスーッと眠りに落ちた常務。それこそが穏やかな平日の昼寝だった。そんな普通のパターンで楽しい半休を過ごしてから1週間も経っていない。


裏口を開いて持って降りた荷物を後部座席に積んだ。移動中に揺れて落ちないように気をつけて丁寧に積み上げた。普段、常務は運転がタフだ。そうやってパズルのように荷物を積んでいた記憶だけが頭の中をぐるぐる回る。どうやって挨拶したんだっけ?思い出せない。何か頼まれたような気もするし、お礼を言われた気もする。感謝しているのは私なのに、いざという時には何も言えなかった。常務はいつも通り無駄のないドライブで狭い駐車場をさっと抜けていき、私は再びオフィスに戻った。その空間は午前より一層冷たく物寂しかった。

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