高速バスターミナルと心の境界

友達に会うために高速バスターミナルに行かなければならなかった。普段から方向音痴だから、慣れない場所での約束はいつも緊張するんだ。友達が2行くらいのメッセージで簡単に待ち合わせ場所を教えてくれた時も、やっぱりそうだった。高速バスターミナルから少し離れたところにあるカフェ。でも、驚くことに、そのメッセージだけで簡単に到着してしまったんだ。もちろん、こんなことは滅多にないけど。

カフェで久しぶりに会った友達とおしゃべりを楽しんで、彼は先に帰り、私は近くで別の予定があったので、そこで本を読みながら時間を潰していた。少し読んで時間を確認すると、もうすぐ約束の時間だ。15分前に出ればいいかな。地下鉄で3駅だから、十分な時間だろう。

カフェを出ると、冷たい風が顔に吹きつけてきた。レザーのジャケットのジッパーを首元まで引き上げ、両手をポケットに突っ込む。数十メートル歩けば地下鉄だから、少しだけ我慢すればいいんだ。🌬️

来る時は前しか見てなかったけど、地下鉄の階段を降りると、たくさんの店が不思議の国のアリスのイエローブリックロードのように果てしなく並んでいる。しかも人が多すぎて、まっすぐ歩くのも大変だった。2歩進んで左に避けて、また1歩進んで体をひねって通り道を作ってあげる。地下鉄の入り口は一体どこなんだろう?交渉する人、友達にこれを見せたい人、あれはイマイチだという人、それならこれはどうかという人たちに囲まれて、頭の中は時間と心の境界がぼんやりしてしまった。世界中の人がここにいるみたいだ。🌏

ふと頭上の標識を見ると、地下鉄のイラストと矢印が見えた。こんなものは学ばなくても本能でわかる。まっすぐ行くだけで駅に着くことが。

少し落ち着いた心で再びゆっくり歩き始めた。ちゃんと進んでいるという確信が、すべての不安から私を解放した。歩きながら両脇の店を見回す余裕も出てきた。商品を選んでいる人に「それ、いいと思いますよ」なんて心の中でアドバイスするくらい。😊

でも、かなり歩いたのに駅はまだ現れなかった。また不安になってきた。落ち着かせようとキョロキョロしていると、ちょうど少し先に別の標識が見えた。近づいてよく見ると、矢印の横に駅までの距離が小さく書かれていた。あと200m進めば地下鉄駅に着くんだ。黙って少しだけ進めばよかったのに、イライラしたなんて軽率だった。横には駅名も書かれていた。「반포역(バンポ駅)」。

バンポ駅?

ここは高速バスターミナル駅じゃなかったの?一体なぜ2駅をつなげたんだろう?これは典型的な「Bridge to Nowhere」じゃないか?結局その橋は建設されなかったけど、この通路は実在している。この人たちに任せたら、ソウルから平壌までトンネルを作るかもしれないね。

その間に約束の時間は過ぎてしまい、私は再び引き返し始めた。戻ってみると、本当に遠くまで歩いてきたことに気づいた。どんなに早く歩いても、帰り道は長いばかりだった。

だけど、なんで戻っているんだろう?約束の場所は논현역(ノンヒョン駅)だから、バンポ駅に行ってもいいんだ。だからといってまた戻るのは男らしくないと思ったし、もちろんその間に結構歩いてきたし…この辺りで疲れて、約束も何もなくただ家に帰りたい気分になったけど、そのショッピングロードは漢江市民公園の散歩道のように途中で抜け出すこともできなかった。🏞️

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