
韓国では、小さな書店が街から消えて久しい。たまに見かけることがあっても、学校の近くで教材や問題集を売る文房具店を兼ねた店ばかり。子供の頃、学校帰りに地元の書店に立ち寄って本を眺めた思い出がある私にとって、街の書店が消えたのは少し寂しい変化だ。
それに比べて、サンフランシスコやシドニーの街を歩くと、小さな書店をよく見かける。専門書を扱う店もあれば、古書店のような場所もあり、いつもかなりの人で賑わっていて羨ましく思った。
数年前、妹に会いにオーストラリアに行ったことがあった。数日間家にこもっていたら、少しは外に出なさいと言われて教えてもらったのがニュータウンだった。大学街だから、ソウルのホンデのような感じだろうと言われたけれど、ソウルでもホンデには長い間行っていなくて、どんな感じか想像できなかった。駅を出てみると、ホンデというよりはインサドンやファンハクドンのようだったが、とにかく久しぶりに風に当たって気分が良かった。🌬️
その時、道を歩いていて、小さな書店に入ってみた。そこでは、新刊の下にその書店の店員が書いた200字以内のユニークな書評が添えられていた。それは、韓国の大型書店の説明ラベルとは異なり、本を売るための美辞麗句ではなく、誠実に自分の意見を述べていた。その書評は時折、辛辣な批評も厭わないため、より信頼感があった。その頃、かなり有名だった『Fifty Shades of Grey』には『個人的には絶対に勧めたくないが、有名さに惹かれて気になる人は一度読んでみて処分を』という書評が付いていた。(それでも私は買いたかったけどね)📚
その近くの別の書店では、本を包装紙でしっかりと包んでタイトルや内容を覗けないようにし、その上に本を象徴するような – 複雑な犯罪、エディンバラ、後悔、復讐、今回は個人的なものだ、など – キーワードをマジックで書いて販売するセクションもあった。油性マジックでしっかり書いたため、包装紙の裏側にインクがにじんで本に付いたかもしれないが、どうせ私は買わないから。
代わりに価格が少し安く、特に目的がなく書店に立ち寄る人なら興味を持つかもしれないが、私もその前でかなり長い間、包装紙の中にどんな本があるのか一生懸命考えたのを思い出す。もちろん本を購入しなかったため、答えを確認する方法はないが、その中の一つはきっと『アガサ・クリスティ』の本だっただろう。いや、
きっと『アガサ・クリスティ』の本だった!(知るもんか)🔍
ソーシャルディスタンスが少し緩和されたので、今日は久しぶりに書店に行ってみようと思う。📖